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それでは、ファッションにあまり関係のない人たちのために、アイビースタイルとは何か、何故アイビーと言うのか、などごく初歩的な説明をしてみよう。
「アイビー」という言葉は、アメリカ東部の名門の8大学「ハーバード」「イエール」「ペンシルバニア」「プリンストン」「コロンビア」「ブラウン」「ダートマス」「コーネル」が、1939年から行っているアメリカンフットボールのリーグ戦の名前である。
この8大学は、アメリカでは名門中の名門で、在学生及びOBは、一目置かれる存在である。
この人たちの着こなしが、アイビースタイルというわけだが、それなら何故「アイビー」と言われるか、これには次のような3つの説がある。
・まず第1は、もっとも一般に知られている説だが、これらの大学は、みな創立が古く、そのため建物は、蔦(つた)におおわれている。蔦=IVYというわけで、これらの大学のリーグ戦を「アイビーリーグ」と呼んだという説。しかし最近であると云われている。
・第2に、大学(UNIVERSITY ユニバーシティ)の対外試合を「INTER VARSITY(インターバーシティ この場合UNIVERSITYのEがAになることに注意)」と言うが、この頭文字「I」と「V」を取って「IVY」となったという説もポピュラーである。
・第3に、8大学になったのは、前にも述べた通り1939年だが、その起りは、1920年から。始めは8大学でなく「ハーバード」「イエール」「プリンストン」「コロンビア」の4つの大学で戦われたが、この時「4」を表すローマ数字の「IV」を使って「IVリーグ」と言っていた。この「I」と「V」とが分れて、いつしか「IVY」になったのだという説もある。
(参照ページ
I V Yリーグの8大学) |
いずれにしても、これらの大学はニューヨーク市内にあるコロンビア大学を除いては、みな郊外にある。そのため日本の大学のように自宅から通うわけにはいかず、下宿しなければならない、その上、私立大学だから、授業料も高い、というので州立大学などに比較すると裕福な家庭の子弟が多いというわけである。従って、彼らの着るファッションも、憧れの的となり、ファッション誌や新聞を賑わすということになったのだ。
具体的なデザインもスーツに付いて見てみよう。
アメリカの既製服デザイナーを中心に結成されたIACD(国際衣料デザイナー協会)は、1955年、その年のモデルとして「アイビールックモデル」を決定、発表した。
これは次のようなものだった。
・上 着
シングルブレスト、3つボタン上二つ掛け。
肩は、ナチュラルナローショルダー(肩幅の狭い自然肩)。
細いノッチラペル(菱衿)。
細身のしぼりを入れないシルエット。
襟や身頃、背中の中央には6ミリ位のミシンステッチが掛けられている。
背中にはフックベント又はセンターでベント(ブルックス・ブラザーズの場合)を入れる。
・スラックス
前のプリーツなしのプレインフロント(現在の言葉で言えば「フラットフロント」)。
全体が細いパイプドステム(パイプの軸)のようなシルエット。
裾はカフ付き(折返し付き)。 |
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