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    トラディショナルファッションとは何か  
             

 

 

 


 

アメリカにはアイビーリーガーと呼ぶ一群の集団がある。

これは、イーストコースト、つまり東海岸にある古い私立大学
”ハーバード””エール””プリンストン””ペンシルバニア””コロンビア””ダートマス””ブラウン””コーネル”
の各大学をさしていう言葉。

もともとアメリカンフットボールのリーグだから日本ならさしずめ<東京六大学>に相当するが、
そのプレステージの高さは、これと比較にならなく、初任給からして他の大学より高く,なにかというと話題にされる。
アメリカのアイビー校は、州立大学なんかに比較して、授業料が非常に高く,その上コロンビア大学を除いて、
大半が都会からかなり離れたところにあるため、通学は出来ないから、下宿しなければならなく,
授業料と生活費を合わせると相当の金がかかる。
その上、入学してしまえば割合に甘い日本の大学とは違って、成績が悪ければ、どしどし落第させられてしまう。
だから卒業生はそれなりの実力の持ち主,というわけである。

このように、ある程度金を払える金持ちの家庭の子で、しかも本人も実力の持ち主という連中だから、
社会に出れば出世するのは当たり前。
今、アメリカの社会はこんなアイビーリーガーによって動かされている、といってもいい過ぎでは無い。

こんな人たちは,ナチュラルショルダー(自然肩)の三つ釦のスーツを始め、独特の服装を好むので、
こんな人たちの着ている服を<アイビーリーグモデル>最近では<トラディショナルモデル>と呼んでいる。

面白いことに、この服装の好きな人は,どんな流行がやって来ても、じっと分を守ってこれ一本槍の人が多い。
一度、このファッションの持つ保守さ、頑固さ、インテリジェンスな雰囲気にとり付かれたら、一生忘れることは出来ない。
日本にもトラディショナルなスピリット(精神)を愛する者達が多数いるのは、この服装の生い立ちから見て当然だろう。


 

   


IVY LEAGUERの着こなしが、アイビースタイルというわけだが、それなら何故「アイビー」と言われるか、これには次のような3つの説がある。

・まず第1は、
もっとも一般に知られている説だが、これらの大学は、みな創立が古く、そのため建物は、蔦(つた)におおわれている。蔦=IVYというわけで、これらの大学のリーグ戦を「アイビーリーグ」と呼んだという説。しかし最近であると云われている。

・第2に、
大学(UNIVERSITY ユニバーシティ)の対外試合を「INTER VARSITY(インターバーシティ この場合UNIVERSITY のEがAになることに注意)」と言うが、この頭文字「I」と「V」を取って「IVY」となったという説もポピュラーである。

・第3に、
8大学になったのは、前にも述べた通り1939年だが、その起りは、1920年から。始めは8大学でなく「ハーバード」「イエール」「プリンス トン」「コロンビア」の4つの大学で戦われたが、この時「4」を表すローマ数字の「IV」を使って「IVリーグ」と言っていた。この「I」と「V」とが分 れて、いつしか「IVY」になったのだという説もある。
 
 I V Yリーグの8大学
 

コーネル大学は、E・コーネルによって1865年に創立された。
この大学はアイビー校のうちで一番新しく、しかも現在学生数9000人弱とアイビー校最大の規模を誇っている。所在地はニューヨーク州イサカ、このイサカの町は人口が三万人ほどだから、大半の人が大学に関係するか、または学生生活のサービスのために働いている人、という事になる。
この大学は留学生も多く、現在、世界85ヶ国から約900人の留学生を受け入れている。アイビーの中の国連みたいのが、このコーネル大学である。

エール大学の所在地はボストンとニューヨークの中間に位置し,車でニューヨークから3時間といったところ。
創立は1701年、何と言っても立派なのは18世紀中頃に作られたオールドキャンパス。中でもチャペル(学校に付属する教会堂)は、まさにアイビーそのままの雰囲気がある。
このコープ<エールコープ>はアイビー8校ウチでも一番充実していて、小デパートといった感じである。現在、九千人弱の学生と二千人強の教授陣を擁する大大学で、オールラウンドにバランスのとれた知識人を育てる事を目的とした教育を行なっている。

アイビー校のうちで最北端にあるこの大学は、キャンパスの中にスキーコースが三つもあり、スキーが盛んな事で有名である。
所在はニューハンプシャー州ハノーバー、創立は1764年で、現在4000人弱の学生がおり、規模としては決して大きいものではない。
この大学の特徴の一つは、オナーシステムが完全に実施されていること。
このシステムは他のアイビー校でも部分的には採用しているところもあるが、要するに自分が自分を律する教育方針である。
ハノーバーという静かなたたずまいの町にある、小じんまりとした大学という印象がこのダートマスである。

1754年創立のコロンビア大学は、他の大学がみな静かな環境を求めて郊外にあるのに対して、ニューヨークのマンハッタンのど真ん中にある。
音楽会や美術館に通うには利点が多いのはいうまでもない。
現在学生数は2800人、スポーツもなかなか盛んで、アイビー特有のフットボールはいい線をいっている。
残念なのはコープ、ここはニューヨークという世界的な大都会で、何でも買えるためか、ごく小規模で、名前も”コープ”ではなく”ブックストアー”になっていて、その名の通り、本が中心。
 

ブラウン大学は、ニューポートなどのあるロードアイランド州の州都プロビデンスにある。創立は1764年、ニューイングランドの大学の中でも三番目と云う歴史の古さ。学生数は3000人弱。スポーツ特に大西洋に近いために水泳が盛ん。ブラウン大学の学生生活の中心は、1897年にこの大学を卒業したジョン・D・ロックフェラー二世の寄付によって建てられたフォーンハウス。ここには大きな劇場のの他、読書室、ラウンジ、ビリヤード、ピンポン室、暗室などがあり、学生たちに大いに利用されている。

ハーバード大学は、1636年マサチューセッツ州ケンブリッジに創設された全米最古そして最高の大学である。学生6人に対して1人教授、講師が居るという充実ぶりで、元国務長官として大活躍したキッシンジャー氏や、前駐日アメリカ大使のライシャワー氏など、われわれにもなじみの深い深い人が教授陣に居た。
このハーバード付近はラドクリフや工科大学として最高水準をいくM・I・T(マサチューセッツ・インスティテュート・オブ・テクノロジー)などハーバードに勝ともおとらない大学に取り囲まれている。
 

通称”ペン”といわれるこの大学は、六万人を収容する苔むした大スタジアム”フランクリンフィールド”を持っているので有名だ。
あのベンジャミン・フランクリンによって、1740年に創立されたのがこの大学である。
大学の建物にまとわりついたアイビー(つた)は実に立派だがこれは卒業生が記念に一本一本揃えていったもの。そして、このつたの横には、卒業年度を掘り込んだプレートがはめこんである。

ニュージャージー州、プリンストンにあって、創立1746年、学生3000人強、 勉強と同時にスポーツがとても盛んで、この大学のコープはスポーツグッズの品揃えが立派。
なだらかなアップダウンのあるプリンストン大学のキャンパスは、数あるアイビーユニバーシティの中でも、ふんい気のいいことNo1といってもいい過ぎではない。
また、この学校の正門前には<ラングロック>という名前の古い有名なトラディショナルファッションのメンズショップがある。
 
 
 
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